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2005年3月11日 (金)

病気をして心が広くなりました

「病気をして心が広くなりました」
女優の木の実ナナさんのことばです(2005.3.11読売新聞夕刊「ラウンジ」より)
ナナさんは、46歳の時から4年間うつ病に苦しまれ、自分の病気が治った後も、病気を公表し、「うつ病」に関する理解を広めようと、公演をされたり、CMに出たりされています。
「うつ病」は、今でこそ新聞や健康に関する番組等で取り上げられる機会も増えてきましたが、まだまだ偏見・無理解があります。私も、無理解なひとりだと思います。
どんなに理解しようとしても、その苦しみというのは、その本人にしか分かりません。
ナナさんも、病気の苦しみの上に、理解されないという苦しみがあったことでしょう(その苦しみの方が強かったことと思います)。
病気やケガをしても、治ってしまうと、普通その苦しみは無くなってしまいます。忘れてしまおうと思うでしょう。
でもナナさんは覚えています。病気の苦しみも、偏見のつらさも。だからこそ、病気が治ってからも、人々に語り続けるのです。これは、義務感や責任感という言葉で言い表されるものではなく、心が広くなったことの表われのような気がします。
「心が広くなる」って、寛容になるという意味もあるでしょうが、人生の苦痛をも受け容れられるようになることをいうのではないでしょうか。

彼女は「病気をして心が広くなりました」と話し、「自分一人で心にしまっておかないで。救ってくれる人は近くにいますよ」と笑顔で呼びかけられたそうです。
2日前にこのブログで「泣ける相手がいますか?」って書きました。NOと答えるような人は、そういう相手がいないというよりも、自分で壁を作っているんじゃないかなって気がするんです。「ろくな人間がいない」とか「どうせ分かってもらえない」とか言いながら。私がそんな人間ですから。
でも、心にしまったままじゃ伝わらないし、当然救ってくれる人も現れません。
「広くなる」って、開放するっていう意味もあるんじゃないかな。自分で閉じてしまっている心を開放するという意味が。

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