« 深呼吸 深呼吸  大きく息を吸って ながーく吐く | トップページ | 腹が立つのは、本当の自分を言い当てられているから »

2005年2月 1日 (火)

2005年2月のことば

PICT0001

優しさって 人の憂いが分かること

優しいってどういうことだろう。
 親切にする。困っている人を助ける。話を聞く。
 相手を理解する。怒らない。気にかける。
そうすることで、優しくする人も、された人も、お互いに幸せな気分になれる、かな?

優しさとは、人の憂いが分かることだと教えられました。
人の憂いが分かるって、自分も一緒に背負ってあげることかな。難しい。うん、優しいって難しいんだ。
「あの人は優しい人だ」と好意を込めて言うけれど、優しいと言われるあの人は、人の憂いを背負い込んでいるのかもしれない。
人の憂いが分かる。いくらでも引き受けられる人もいれば、出来ない人だっている。悩んでいる本人以上に抱え込んでしまう人だっている。
しかし誰だって、人の憂いを全て分かってあげることは、当然できない。でも、理解しようと努めることはできる。

「優しさって 人の憂いが分かること」ならば、人の憂いが分かれば優しいのかというと、そうでもない。優しさを押し付ける人もいる。
 「あなたを信じてるから」
 「あなたを心配してるから」
 「あなたが好きだから」
この「から」ってなんだろう。どうして「から」が付くんだろう? あなたのことを想っているという気持ちに偽りはないのだろうけど、「から」は余計だ。「〜だから、こうであってほしい(ありなさい)」
そんな意識が見え隠れする。人の憂いを分かっているつもりかもしれないけれど、そんなのは優しさじゃない。人を自分の思い通りにしたいだけのこと。

もし優しいということが、最初に書いたこと(「親切にする」等々)だけだとしたら、人が生きていくうえで、そういう優しさを捨てなければいけないこともある。
 友人・知人に苦言を呈さなければならないこともある。
 「嘘をついてはいけません」と子供には教えるけれど、場合によっては、つかなけれホならない嘘もある(かな?)。
 会社を経営している人だったら、泣く泣くリストラを敢行しなければいけないこともある。
そういうことって、やらなくて済むことなら、誰だってやりたくはない。人が落ちこむことを言わなくて済むなら、嘘をつかなくて済むなら、誰の首も切らなくて済むなら、そんなことは誰だってしたくない。しかし、避けては通れないこともある。
その時に、私の中に憂いの心があるだろうか。憂うことなく苦言を呈し、嘘をつき、リストラしたならば、それは自分が可愛いだけのご都合主義。
「人の憂いが分かること」。「人」って誰? 
「人」って、「他人」を指していると思っていた。でも、この私のことを指してもいるのかも。
他人の憂いを100%分かるということは、無理なこと。ある程度は理解できたとしても。
でも、私自身の中に「憂いの心」が有るか無いかは、分かるでしょう。この私の中に「憂いの心」が有るならば、それこそが優しさ。たとえ苦言を呈し、嘘をつき、リストラしなければならないとしても。
でも、行為自体に違いはないのだから、相手にその優しさは伝わらない。ひどい奴だと思われることでしょう。そういうつらさと対峙するのが、優しさなのかもしれません。
でも、でも、私の中に憂いの心があるなら、優しさは伝わる必要はない。本来、優しさって、伝わらない、気付かれないものなのかもしれませんね。また、人に求めるものでもありません。

もう一方、落ち込むことを言われた人、嘘をつかれた人、リストラされた人にも憂いの心はあるだろうか。なぜあの人が、そういうことをしなければならなかったのだろうか。ただ怒ってばかりではありませんか?

優しさって、双方が憂いの心を持つこと。幸せな気分とは程遠いけれど、優しさは潤いを与えてくれるものに違いはない。
心悩ますことが、優しさの種なのかもしれない。その種から花を咲かせるのも、枯らせてしまうのも、私しだい。

« 深呼吸 深呼吸  大きく息を吸って ながーく吐く | トップページ | 腹が立つのは、本当の自分を言い当てられているから »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 深呼吸 深呼吸  大きく息を吸って ながーく吐く | トップページ | 腹が立つのは、本当の自分を言い当てられているから »

フォト
2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ